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#夏休み子どもサーマル相談(2021年09月13日)

 夏休み恒例「NHK夏休み子ども科学電話相談室」中止発表にともないTwitterでは有志によって代替え企画が行われました。その動きに合わせ、当研究所でも今年度の研究課題「民生技術に潜む軍民両用技術」の調査の合間に、地味に「#夏休み子どもサーマル相談」をおこなってみました。その結果、当研究所代表の勝田教授の本格参戦もあり対象としていた子供や若年層以外からも反響をいただきましたので、ここで結果をまとめてみます。

 本企画ではTELEDYNE FLIR社製のサーマルカメラを使用して技術、機能の基本「非接触」「温度の可視化」を重点に身近な物を対象に測定しました(図画1-2参照)。

 サーマルカメラはフィルター処理(色彩)による温度の測定、可視化を行うもので、映画「プレデター」空爆映像等を思い出す方もおられると思います。しかし最近では、新型コロナ感染症対策の一環として病院、中規模以上の施設入口に設置されているAI体温測定器に組み込まれている事もあり、以前に比べて身近になっています。また若年層、特に小中学生の間では流行のオンラインシューティングゲームサーマルカメラが描写されているため、興味の対象になってもいます。

 サーマルカメラは実は、実は古くから安全保障や防衛分野で多様されている軍民両用技術の代表的な一つです。また過去の活動報告でも触れましたが最近では中国製サーマルカメラについて様々な問題が指摘されており、そのシェア拡大、輸出入、購入、取り扱いに関する法規整備の課題は経済安全保障にも関わってきます。つまりサーマルカメラはとても機微な技術なのです。
 本企画を通して技術や機能、もしくはそれに伴う諸問題、いずれにおいても理解や興味を持つきっかけになっていただければなれば幸いです。

[図画2]勝田教授によるサーマルカメラ測定例とデータシート​

撮影:勝田忠広(明治大学教授、工学博士)

使用機材:TELEDYNE FLIR社製 C2

図画1]Twitterに掲載したサーマルカメラ画像

撮影:明治大学POLARIS​ 使用機材:CAT S61(TELEDYNE FLIR社製 LEPTON2.5)

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