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POLARIS 2018年度公開連続講座

「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第4回「サイバーセキュリティはなぜ市民社会に必要なのか?」

[日時]2018年11月16日(金)17:10-18:50

[会場]明治大学和泉キャンパス図書館ホール

​[申込]申込不要、学生、一般参加可能(定員120名)

[主催]明治大学POLARIS(市民社会と科学技術政策研究所)

[助成]公益財団法人セコム科学技術振興財団 ​

                         学術集会および科学技術振興事業助成

[タイトル]

​「サイバーセキュリティはなぜ市民社会に必要なのか?」

[テーマ]

​サイバーセキュリティ

​[概要]
コンピュータや情報機器でつながれたサイバー空間と私たちが生きる現実空間。この二つは別々の世界と言い切ることはもはや困難です。そうであれば、この二つの世界を行き来する私たち—特に若者—には、従来にない考え方や生き方が必要なはずです。第4回は、最も身近なサイバーセキュリティを考えます。政府機関などで講師も務める有名な専門家を講師に迎え、市民社会の安全のために何が必要なのか語って頂きます。

そして最終回となる今回、望ましい科学と社会の在り方について一緒に考察を深めます。

[講 演]

時田 剛

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 

サイバーセキュリティ教育サービス室

主任セキュリティコンサルタント

[ナビゲーター/問題提起]

勝田忠広

明治大学法学部教授、POLARIS代表、博士(工学)

&POLARISメンバー

[講演者プロフィール] [開催報告・配布資料]

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講演者プロフィール

​2018年度公開連続講座 第4回講演者プロフィール

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時田 剛(ときだ ごう)​

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 サイバーセキュリティ教育サービス室 主任セキュリティコンサルタント

ITベンチャーでセキュリティ事業部の設立などに携わったあと2009年にNRIへ。NRI入社後、NISC(現:内閣サイバーセキュリティセンター)に出向し、国際戦略グループにて、各国の情報セキュリティ機関との連絡調整やサイバー演習などに従事。2012年に現職に復帰後、各種コンサルティング業務に従事する傍ら、国内外にセキュリティトレーニングの提供などを行っている。

勝田 忠広(かつた ただひろ)​

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

専門は原子力工学、原子力政策。現在の研究テーマは使用済核燃料管理、プルトニウム処分問題。

97年広島大学大学院卒業(工学博士)、2009年より現職。原子力規制委員会の原子炉安全専門審査会委員、核燃料安全専門審査会委員、発電用軽水型原子炉の新規制基準に関する検討チームメンバー、核燃料施設等の新規制基準に関する検討チームメンバー等を務める。

開催報告/配布資料

明治大学POLARIS 2018年度公開連続講座「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第4「サイバーセキュリティはなぜ市民社会に必要なのか?」開催概要

1.講演

「サイバーセキュリティの現状と展望」※配布資料

 

時田 剛(ときだ ごう)​​

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 

サイバーセキュリティ教育サービス室主任セキュリティコンサルタント

サイバーセキュリティについての現状認識として世界で多発する不正アクセスや​ハッキングの要因、市民生活に密接な実際のウェブサービスを例にパスワードや閲覧しているサイトの安全性について「パスワード解析」のデモンストレーションを行い、会場全体を騒然とさせた上で再認識を促した。また更なる安全性を高める方法として「サイバー衛生」の概念、方法について言及した。

​※パスワード解析時の写真につきましては安全上の理由により一部加工しております。

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2.対話ーサイバーセキュリティと社会ついてー

(1)問題提起「サイバーセキュリティの課題」※配布資料PDF

勝田 忠広 

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

サイバーセキュリティに関するこれまでの経緯を簡単に説明した上で、サイバー犯罪について日本、世界の実例を挙げて解説した上でサイバー戦争については安全保障の観点から現状や国際的な取り組みについて問題提起した。

またPOLARIS客員研究員より、ハードウェアに起因する情報流出、サイバー犯罪、サイバーテロに直結する人為的に行われるハッキングについて、実例を挙げて報告があり、市民生活に密接なシステム機器全般に対する再認識や自身の経験から、特定の生産国の機器、携わる人間への注視、日本国内の法整備について再考を促した。

※配布資料PDF

(2)対話 

リアルタイムアンケートを元に参加者全員で議論

講演、問題提起の後に来場者を対象にスマートフォン、携帯電話を使って投票形式でアンケートを行い、結果を元に全員で議論を行った。

[リアルタイムアンケート]

Q1:コンピュータウィルスに自分もしくは周囲の人がかかったことがある?

​1.はい  2.いいえ  3.わからない

[結果]

回答者の6割が「2.いいえ」、3割が「1.はい」、1割が「3.わからない」と回答。 

    

Q2:国家の安全を理由にして、政府が自由に個人情報を収集してもよい?

1.はい  2.いいえ  3.わからない

[結果]

8割が「2.いいえ」、2割が「3.はい」と回答。

[議論]

スマートフォンをはじめとする情報機器の急速な普及もあり、身近な問題として認識しているのか、参加者からは主にSNSを始めとするインターネットサービスの安全性や個々に行っているセキュリティに関する意見、講演者への質問が多く挙がった。

また、講演者からも普段の生活とサイバー空間における「セキュリティ」の違いについて等、参加者へ質問したりと終始盛り上がった。今回に限っては多くの参加者が自身のスマートフォンを開きながらも感慨深げに議論に参加していたのが印象的だった。

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[まとめ」

サイバーセキュリティは本年度の公開連続講座で扱ったテーマの中で最も市民社会に身近だった為、参加者の関心も高く、今回の講座においての様々な観点やデモンストレーションを通して感じた事で「サイバーセキュリティ」について、改めて見つめ直す良い機会になったと思う。

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