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POLARIS 2018年度公開連続講座

「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第1回「ロボットは市民社会を変えるのか?」

[日時]2018年5月25日(金)17:10-18:50

[会場]明治大学和泉キャンパス図書館ホール

​[申込]申込不要、学生、一般参加可能

[主催]明治大学POLARIS(市民社会と科学技術政策研究所)

[助成]公益財団法人セコム科学技術振興財団 ​

                         学術集会および科学技術振興事業助成

[タイトル]

​「ロボットは市民社会を変えるのか?」

[テーマ]

​ロボット技術

​[概要]
第1 回のテーマはロボットです。民間ロボット研究開発の現状や展望について専門家から紹介をしてもらい、市民社会との関わりかた、さらに「ロボット問題を通じた人間の在り方」について一緒に考察していきます。

[講 演]

浅野 優

株式会社 日立製作所 研究開発グループ

デジタルイノーベーションセンタ メディア知能処理研究部 研究員

博士(情報科学)

[ナビゲーター]

勝田忠広

明治大学法学部教授、POLARIS代表、博士(工学)

&POLARISメンバー

[講演者プロフィール] [開催報告・配布資料]

講演者プロフィール

​2018年度公開連続講座 第1回講演者プロフィール

浅野 優(あさの ゆう)

株式会社 日立製作所 研究開発グループ デジタルイノーベーションセンタ メディア知能処理研究部 研究員、

博士(情報科学)

日立製作所に入社後、官公庁におけるオープンデータ公開に向けた基盤技術やヒューマノイドロボット「EMIEW3」の対話システムの研究開発等に従事。

LODチャレンジ実行委員、セマンティックウェブとオントロジー研究会専門委員。

勝田 忠広(かつた ただひろ)​

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

専門は原子力工学、原子力政策。現在の研究テーマは使用済核燃料管理、プルトニウム処分問題。

97年広島大学大学院卒業(工学博士)、2009年より現職。原子力規制委員会の原子炉安全専門審査会委員、核燃料安全専門審査会委員、発電用軽水型原子炉の新規制基準に関する検討チームメンバー、核燃料施設等の新規制基準に関する検討チームメンバー等を務める。

開催報告/配布資料

明治大学POLARIS 2018年度公開連続講座「市民社会は最新の科学技術に追いついているのか」

第1回「ロボットは市民社会を変えるのか?」開催報告

1.講演

「民間ロボット研究開発の現状と展望」※講演資料の配布は会場限定

 

浅野 優

株式会社 日立製作所 研究開発グループ デジタルイノーベーションセンタ

メディア知能処理研究部 研究員、

博士(情報科学)
 

日立製作所が開発したロボット「EMEW3」を例に「接客や案内サービスを行うロボットに関する取り組みとご紹介」というタイトルで、開発に至る経緯、背景、社会的な動向、技術的な説明、実用化に伴う実証実験に至るまでを解説した上で「ロボットと人の関わり方」や「言語コミュニケーション」といった点においての課題や展望を呈した。

2.対話ーロボットと人間についてー

(1)問題提起「ロボット推進政策の課題」※配布資料PDF

勝田 忠広 

明治大学法学部教授、明治大学POLARIS代表、博士(工学)

ロボットの定義や民間から軍事まで様々な種類のロボット技術の一例を挙げ、役割や用途といった社会との関わり方、ロボットに関する政府の政策、世界の動向や事例を紹介しつつ、そこから垣間見えるロボットと人間の関わり方から社会的な影響等いくつかの課題について統括的に問題提起した。

(2)対話 

リアルタイムアンケートを元に参加者全員で議論

講演、問題提起の後に来場者を対象に下記のようなアンケートを行い、結果を元に全員で議論を行った。

[リアルタイムアンケート]

Q1:ロボットにして欲しい事は?

​1.社会でのサービス  2.家事  3.その他

結果:

半数強が「1.社会でのサービス」、半数弱が「2.家事」、少数が「3.その他」と回答。

    

Q2:ロボットのある世界は魅力的か?

1.はい  2.いいえ  3.わからない

結果:

半数強が「1はい」、半数弱が「3わからない」、少数が2「いいえ」と回答。

[議論]

アンケートの結果を元に学生、一般参加者から意見を募り、講演者を含めた会場全体でロボットの福祉や生活に関わる「民生利用」から「軍事利用」まで様々な観点から議論を行った。

[まとめ」

ロボットに対し、単なる「良し悪し」「好き嫌い」では無く、既に何らかの恩恵を受けているのという事を前提として「どう捉えて、どう考え、どう使われるべきなのか?」という引き続きの議論や再考の重要性を再確認した。

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